何かをしようと思ったとき、ちょっとしたワンステップが入るだけでやめてしまうことがある。この「ちょっとしたハードル」を摩擦(まさつ)と呼ぶ。摩擦を減らすことが行動力アップの本質だと勝間は言う。

スポーツクラブに行かなくなる理由の一つは、靴の履き替えという小さな摩擦だ。勝間がChatGPTをやめた理由は、複数端末で頻繁にログアウトされるという摩擦だった。目的に向かうまでの「ハードルコスト」が少しでも大きいと、どんなにメリットがあってもやらなくなってしまう。

YouTubeのサムネイルを自動生成に任せているのも同じ理由だ。自分で作るとハードルが上がってYouTubeを続けられなくなるから、そこを手放している。

エアークロゼット(洋服のサブスク)が好きな理由も摩擦の排除だ。新品購入時のタグ取り作業がなく、クリーニングも不要——「着られる状態になるまでの摩擦」がゼロに近い。コストとベネフィット(恩恵)のバランスで言えば、ベネフィットはそう変わらないから、コスト=摩擦をいかに下げるかだけを考えればいい。

自分の行動の中で、どこに摩擦があるかを洗い出し、一つずつ取り除いていくことで行動力は確実に上がる。